駱駝・獅子・子供

 第一の行程 何人にもまさって尊敬すること(そして、服従し、学ぶこと)。尊敬に値するもの一切を自らのうちに集め、たがいに闘わせること。すべての重みを荷うこと。精神の禁欲主義――共同のための忍耐の時代。
 第二の行程 尊敬の念をうち砕く事(人がもっとも強く固着している際に)。自由な精神。独立自存。砂漠の時代。尊敬する一切の批判(尊敬しないものの理想化)、価値評価の逆転の試み。
 第三の行程 積極的な立場に資するかどうか、肯定することに資するかどうかについての大いなる決定。もはや自らの上には、神も人間もない!どこから着手するかを知る創造者の本能。大いなる責任と無垢。(悦びをどこかにもつためには、あらゆるものを是認しなければならない。)行動する権利を自らに与えること。


ニーチェ「知恵への道、道徳の超克のための指標」

ツァラトゥストラ』における、人間の遍歴する精神的境位を示す「駱駝・獅子・子供」の三段階の区別との関連の言及を見かけたのはこれ。

ニーチェ―どうして同情してはいけないのか
神崎 繁
日本放送出版協会 2002-10


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ニーチェ全集 全15巻別巻4セット
筑摩書房 1994-09

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