ハウルの動く城

TDC2004-11-22

*一部ネタバレの恐れがあります。

今週末に見に行く予定だったのだが、サークルの先輩の(半ば強引な)誘いを断りきれず、フライング。
徹夜明けのレイトショーは体力的に厳しく、かなり記憶が曖昧なので、以下印象に残ったことを断片的に記述。


●とりあえず城がかっこいい。
 「城」と形容するに似つかわしくない、厳かさとはかけ離れた、ガラクタの山を積み重ねたような外装。
子供のころ誰でも作る「隠れ家」に対するノスタルジックな部分と、物理的にはありえない構 築が、魔法によって可能となるファンタジックな部分、両方を併せ持つすばらしいデザイン。
それがガッシャンガッシャン音を立てて動きます(なんだかFFⅥのフィガロ城を思い浮かべてしまいました)。半分はこの映像を見るために行ったようなもんかな。


●キムタク
 問題視されていた声優としてのキムタク。
キムタクが演じたハウルは、優男かつ才能あふれる魔法使いではあるが、日々を無為に過ごすことを好み、自分の能力を信じきることができない青年である。こういった影のある二枚目タイプ演じるのにキムタクはハマリ役なのではないかと。普通に違和感なく観れた。


●後半のストーリーの急展開さ
 前半部分はその世界観を築くのに十分な描写がなされていたと思うのだが、ソフィーが王宮に行ったあたりからとんでもなくストーリーの進展が速い。物語のポイントであろうソフィー→ハウルの恋に落ちていく様子がまったくわからん。荒地の魔女にかけられた老婆になる呪いは、恋をすると解けていくという設定なので、ソフィーが若返っていく姿で恋に落ちていく様はある程度うかがい知れるのだが、それだけでは恋愛シュミレーションゲームにありがちな単純なバロメーターを見せられてるいるよう。両者間のコミュニケーションの演出不足感は否めないかな。