とりあえず

山岸俊男『信頼の構造』東京大学出版会
■信頼(trust)概念の整理
ルーマン(Luhmann,1979)→バーバー(Barber,1983)
「自然的秩序および道徳的秩序の存在に対する期待」
☆道徳秩序の存在に対する期待
 →①能力に対する期待
  ②意図に対する期待
☆意図に対する期待
 →①信頼(trust):社会的不確実性への対処
  ②安心(assure):社会的不確実性が存在しないことへの認知
一般的信頼:具体的な情報がない相手に対する「デフォルト値」としての信頼
 情報依存的信頼:特定の相手について具体的な情報が与えられている場合の信頼
 一般的信頼を人間一般についての情報にもとづいた人間一般に対する情報依存的信頼として理 解する可能性を否定するわけではない。



んで「一般的信頼」を測定するものとして、ロッターの「他者一般に対する信頼を測定するための対人信頼尺度(ITS)」(Rotter,1967,1971)を下敷きにした尺度を用いて、「コミットメント関係」に基づいた安心を重視する度合いの高い社会の方が「一般的信頼」の度合いが低いと、社会心理学的実験や統計的手法に基づいて帰結していやす。



んで、現在ボクはネット上における「一般的他者への信頼」というものを考えているんですが、「ネット上」とカテゴライズしておいて「一般」とはこれいかに?というツッコミを大いにうけたり。。
しかしながら、そもそもここで使う「一般」という言葉自体が誤解を招きやすい言葉であることは否定できない。それを再考すると、
山岸は

一般的信頼を人間一般についての情報にもとづいた人間一般に対する情報依存的信頼として理解する可能性を否定するわけではない。

とするが、主体Aがもつ「人間一般についての情報」というものを考えると、その「人間一般についての情報」とは主体Aが他者とのコミュニケーションや多種メディアから得た「人間についての情報」、主体Aの体験の総体における「人間についての情報」という、限定された範囲内における「一般性」であることが想定される。


ここで「ネット上における一般的他者への信頼」というものを、ある主体のネットにまつわる体験の総体における「ネット上の他者についての情報」にもとづく信頼と考えることができないものかと、、、。
あぁ、CODEに対する信頼と他者一般に対する信頼をどう位置付けるかという問題もあるのか、、_| ̄|○


うわーん、誰か知的障害者*1の僕を救ってください。
id:contractioさんとか、id:hidex7777さんとか、id:charlie_kさんとか、id:mae-9さんとか、id:Miki-Teaさんとか(ry

*1:オイ!怒られるぞ!